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データドックのデータセンターは、なぜ、新潟・長岡にあるのか?

データドックのデータセンターは、なぜ、新潟・長岡にあるのか?

「もっと寒いところのほうがいいのでは?」

「遠隔バックアップに使うためのもの?」

「急な作業で駆けつける際には不便では?」

データドックの次世代型データセンターは、"新潟ならでは"をうたうグリーンエナジーデータセンターとして設計・建設されたものです。しかし、"そもそも、なぜ新潟なのか"と疑問に感じられる方もいるかもしれません。今回のコラムではその理由を解説するとともに、既存のデータセンターに対する優位性はどこにあるのかを探っていきます。

近郊の"潤沢"な積雪に着目し、外気冷却だけではなく、雪冷熱も活用!

情報システム部門に属する方、あるいはIT製品・サービスの選定に関わる方であれば、データセンターを寒冷地に設置すれば、低温な外気を活用して空調の効率を高められるということは認識されているのではないでしょうか。ただ、それだけなら、もっと気温が低い場所はあるはずであり、そもそも新潟県は関東近郊などと比較しても、実は極端に寒い地方とは言えません。

平均気温(℃)1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
長岡 1.3 1.4 4.3 10.8 16.3 20.5 24.2 26 21.5 15.3 9.3 4.2 12.9
東京 5.2 5.7 8.7 13.9 18.2 21.4 25 26.4 22.8 17.5 12.1 7.6 15.4
札幌 -3.6 -3.1 0.6 7.1 12.4 16.7 20.5 22.3 18.1 11.8 4.9 -0.9 8.9
降雪の深さ合計
(cm)
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
長岡 236 189 80 4 0 0 0 0 0 0 2 89 595
東京 5 5 1 0 --- --- --- --- --- --- --- 0 11
札幌 173 147 98 11 --- --- --- --- --- 2 32 132 597
※平年値(年・月ごとの値) 統計期間:1981~2010年(気象庁Webサイト「過去の気象データ検索」より)

しかし、新潟県はいわゆる雪国であり、近郊には豪雪地帯も数多く存在します。そう、データドックは「雪」に着目し、次世代型データセンターの立地先として新潟県を選んだというわけです。もちろん、寒冷地の特徴を生かし、外気を用いた空調システムも採用済みですが、それだけではなく、冬季の間に蓄積した雪を雪氷化し、空調用熱源として利用する仕組みになっています。

雪冷熱と外気を利用した高効率熱循環システムの仕組み

また、新潟県側も以前から雪冷熱エネルギーに着目し、様々な用途での実用化に取り組んできたという経緯があり、さらに大規模な設備投資や雇用創出などが県経済の活性化につながるという観点から、今回のデータセンター事業に期待を寄せています。結果として、データドックのデータセンター建設は、新潟県や国の協力、地元金融機関や地元企業、ベンチャーキャピタルなどの融資・出資を受ける大きなプロジェクトとして進められてきました。

新潟・長岡だからこその大きな"コスト削減効果"が料金面にも寄与

では、新潟・長岡という立地によって、実際にどれほどのコスト削減につながっているのでしょうか。まず、データセンターの電力使用効率を示す指標であるPUE(Power Usage Effectiveness)を確認してみましょう。これはデータセンター全体の消費電力をIT機器の消費電力で割ったもので、理論上の最良値は1となります。現在、国内ではPUEが1.5~2.0程度というデータセンターが多くを占めると言われており、2年前に経済産業省がデータセンター103件を対象に実施した調査(データセンターを利用したクラウド化による省エネルギー効果の調査、平成27年7月)でも,PUEの平均値は実測値で1.91(最小1.38,最大2.46)、設計値で1.56(最小1.28、最大2.01)という結果が示されています。

これに対して、データドックの次世代型データセンターでは、間接外気空調方式と雪冷熱利用方式の併用により、設計値で「1.19」を実現しています。その結果、データセンターの運用コストの3~4割を占めるとも言われる空調電気コストを大幅に削減。そのほかの各種コスト削減も合わせて、首都圏型データセンターと比べた場合、約38%のコスト削減を実現できるとデータドックでは試算しています。そして、こうしたコスト削減は結果的に、各サービスにおける価格競争力につながっているわけです。

雪冷熱+外気を利用した冷房による空調電気コスト削減とトータルでのコスト削減
  • 空調電気
  • 機械電気:サーバー、CPU、HDD、UPS
  • その他:人件費、運用費:通信料金、販促費、賃料等

寒冷地でありながら、東京から2時間以内という"何かあれば行ける場所"

企業ITのクラウド移行が様々なアプローチで進む中、「データの保全性さえ確保されていれば、保管場所にはこだわらない」という意識も広がりつつあります。ただ、その一方で、特にハウジングを目的にデータセンターを選ぶ際には「いざというときには"行ける"場所にある」という条件が依然として重視されていることも事実ではないでしょうか。その理由は言うまでもなく、機器設置時はもちろん、稼働後にもシステムの増設・変更などで訪問する機会が少なくないからです。さらに、システム障害発生時の対応など、どうしても現地でなければ「できない」「時間がかかりすぎる」作業が生じる可能性も決して否めません。

また、データセンター市場においては、「東京への一極集中」も大きな問題の1つとなっています。国内データセンターの大部分が東京圏に集中しているため、首都直下地震などの大規模災害が発生した場合には、日本経済の中枢機能が麻痺する恐れがあるため、総務省などではデータセンターの地域分散化の必要性を訴え、促進のための取り組みも行っています。

新潟・長岡は、この「データセンターの地方分散化」という要件をかなえつつ、位置的にも上越新幹線を使えば東京から2時間以内(東京駅から長岡駅まで1時間40分程度)、さらに自動車を利用しなければならない場合でも関越自動車道経由で3時間半程度という比較的近い距離にあります。しかも、東京(大手町)・ 新潟(長岡)間は100Gbpsのバックボーンで直結されていますから、決してBCP/DRサイト向けを狙ったものではなく、メインサイトとしても問題なく利用できるデータセンターが実現されているのです。

新幹線で2時間、自動車で3時間半という東京と新潟・長岡の地理的な関係。バックボーン100Gbps。

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