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今さら聞けない「ベアメタルサーバー」とは?その定義・特徴・用途

「ベアメタル」あるいは「ベアメタルサーバー」という用語をご存じでしょうか

「ベアメタル」あるいは「ベアメタルサーバー」という用語をご存じでしょうか

「聞いたことがある」「なんとなく分かる」という方は多いと思います。しかし、改めて「ベアメタルサーバーとは、具体的にはどんなものか」「ベアメタルサーバーの特徴は?」「どんなときに使うの?メリットは?」と聞かれると、説明に困る方も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、「ベアメタルサーバー」はなんとなく分かるが理解が曖昧。と感じている方向けに、「どんなときにベアメタルサーバーが必要になるか?」そのとき、「ベアメタルサーバーのメリット・デメリットは?」など、ベアメタルサーバーについて、理解が深まる情報をお届けします。

本コラムを読めば、そもそもベアメタルサーバーとは、自社に必要なのか?必要ならどんなときに利用すればよいのか?を判断できるようになります。

1. ベアメタルサーバーとは

1-1. ベアメタルサーバーの定義

まず、ベアメタルとは英語では「Bare Metal」と書きます。「おおいがないむき出しの金属」といったニュアンスです。
このニュアンスから、一般にベアメタルサーバーとは、「メモリ・ハードディスクなど、物理的な部分は用意されている。しかし、OSなどのソフトウェアがインストールされていない素のサーバーのこと」を指します。

なお、元々のベアメタルサーバーの定義は「ソフトウェアがインストールされてない」ことでした。しかし、ホスティングサービスなどでは、「ベアメタルサーバー」にOSインストールなどのオプションが用意されているものも多く、より広義の「物理サーバ」(ソフトウェアのインストール有無を問わない)を指す場合もあります。

1-2. ベアメタルサーバーの特徴(vsクラウド)

ベアメタルサーバーの特徴はなんでしょうか? 比較対象にもよりますが、クラウドサービスと比較した場合の特徴を示します。

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1) 他の筐体・他社の影響を受けない

クラウドサービスでは、最近は影響が小さくなってきたとはいえ、速度低下など同一物理筐体内で動作するサーバー上の他社アプリケーションの挙動に影響を受ける場合があります。 他社の影響を受けないことがベアメタルサーバーの強みでしょう。また、一般にベアメタルサーバーは、高いスペックをもったサーバーが選ばれることが多いです。

2) 通常のソフトウェアサポートが受けられる

これは、特にサーバーにインストールする業務アプリケーションに関わります。 当たり前のことをいっているようですが、クラウドサービスを比較対象とすると、「通常のソフトウェアサポートサービスが受けられるかどうか」は、大事なポイントです。

「クラウドサービスでの利用はサポート外」としている業務アプリケーションがありますので、注意しましょう。

3) 通常のソフトウェアライセンスが使える

これも当たり前のことに思えますが、ベアメタルサーバー(物理サーバ)とクラウドサービスでは、ライセンス体系が異なっているアプリケーションは多いです。

自社運用のオンプレミスサーバーから移行しようとすると、既存のライセンスが使えず再購入を求められたり、時には「クラウドサービスは保証対象外です」と明言しているアプリケーションソフトウェアもあります。

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2. ベアメタルサーバーの用途

2-1. ハイパワーが求められるサーバー

高いパフォーマンスが求められるサーバー用途です。具体的には、

・データベースサーバーなど、稼働時に、元々CPU負荷が高く大きなメモリ容量が必要なサーバーです。また、「高いパフォーマンスを『維持し続けられる』こと」が必要です。例えば、データベースサーバーのパフォーマンスが不安定で、性能低下が起こる、サーバー単体だけではなく、システム全体の性能低下が起こることが多いです。

・また、パッケージアプリケーションではなく、自社作成プログラムで、計算量が多いアプリケーションもあります。例えば、オンラインゲームなど、一度に多数のエンドユーザー接続があるサーバー、ディープラーニング(深層学習)用途など、多量の計算処理を行うサーバーなどです。

2-2. 業務アプリケーション

業務アプリケーションは、主要な利用用途の一つです。これは、「ベアメタルサーバーが向いている」というより「クラウドサービスが向いていない」という見方の方が正確かもしれません。
データベースアプリケーションなど、グローバルなソフトウェアベンダーが広範に販売しているミドルウェアは、「クラウドサービス用のライセンス」「クラウドサービス用のサポート」を用意しています。
しかし、例えば、業界特化した業務アプリケーションなどは、ソフトウェア企業としてもグローバルでは中堅規模にあたる企業がソフトウェア開発を手がけています。

このような業務アプリケーション企業は、業務ソフトウェアの新バージョンリリースのたびに、クラウドサービスを含めて検証することも難しく、かつ顧客企業もクラウド化を強く求められないため、「クラウドサービス」を利用することを「ライセンス外」「サポート対象外」としていることがあります。

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3. ベアメタルサーバーの選び方

1)必要な性能スペックは何か?

CPU、メモリ、ハードディスク、これらの主要スペックをアプリケーション用途と使い方によって、選定しましょう。特に、クラウドサービスと異なり、あとで柔軟なスペック変更は難しいため注意が必要です。

2)必要なハードウェア部品は何

よくネックとなるのが、NICの数(イーサネットネットワークの口の数)です。
特に、データベースサーバなどでは、多数のNICが必要な場合があります。
また、ハードディスクについても、単に基本的なディスク容量だけでなく、細かな違いがあるので注意しましょう。
例えば、RAIDはできるか?RAID1かRAID5か?
ハードディスクのスピードはどのくらいか?(何回転か? SSDか?)などはチェックが必要なポイントです。

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まとめ

ベアメタルサーバーについて、解説しました。最近は、「ベアメタルサーバーの対義語は、クラウドサービスである」といってもよいかと思います。
ほとんどの場合、クラウドサービスの利用が可能で、安く運用できます。しかし、一部の業務アプリケーションなど、ベアメタルサーバーでないと利用が難しい用途もありますので、注意しましょう。

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