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Windows業務サーバーにSSDを導入すべき理由 -性能10倍アップも夢じゃない

Windows業務サーバーにSSDを導入すべき理由 -性能10倍アップも夢じゃない

「システム担当のあなたは、ユーザーに『Windows業務サーバーの処理が遅い』と言われたことはありませんか?Windows業務サーバー性能がSSD導入で飛躍的にアップする可能性があることを知っていますか?」

パソコン・サーバーにある程度詳しい方なら、SSD (Solid State Drive/ソリッドステートドライブ)はご存じでしょう。SSDはHDDに比べ高性能です。ただし、導入価格が高く、これまでごく一部の用途のサーバーにしか使われていませんでした。しかし、近年SSDの価格は急速に下落し、サーバーへのSSD導入が予算的に実現可能になってきました。

SSDのメリット・デメリットはなんでしょうか?SSDは、どんな用途に向いているのでしょうか?本コラムでは、特にSSDで大幅性能向上が見込める、Windows業務サーバーに焦点を当て、Windows+SSDの検討に役立つ情報を解説します。

1. Windows業務サーバー性能を向上させる

1-1. すべての日本企業で業務効率化・生産性向上が求められている

現在、すべての日本企業で、業務効率化・生産性向上が求められている、といっても過言ではないでしょう。少子高齢化で、生産年齢人口は急速に減少し、製造業をはじめとして、多くの業界でアジア企業などとの低価格競争に巻き込まれています。日本企業の生き残りには、大幅な生産性向上が不可欠です。

1-2. 移行はWidows業務サーバー性能向上のチャンス

一口に「業務効率化・生産性向上」といっても、簡単にできるものばかりではありません。むしろ、業務フローの根本的改善など、時間も手間もかかるものが多いでしょう。

しかし、サーバー選択の仕方だけで、大幅な業務効率化ができるとしたらどうでしょう? もちろん、効率化できないこともあります。ただ、サーバー選択の仕方、より具体的には、「Windows+SSDの組み合わせ」で、サーバー性能大幅アップの可能性があるのです。

2. サーバー性能の決定要素

2-1. CPU、メモリ、ハードディスク

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サーバーの基本性能は何によって決まるか。厳密には、様々な要素がありますが、主要なのは「CPU」「メモリ」「ハードディスク」の3つです。パソコンやサーバーを選択するとき、この3つの要素でスペック選定を行うことが多いはずです。
3つの要素は単純化すると、下記のように説明できます。

・CPU:計算処理能力
・メモリ:一度に処理できるデータ量
・ハードディスク:ためておける全データ量

OS、アプリケーション、商品データなど、データはハードディスクに保存されます。しかし、ハードディスクのデータを直接CPUが計算処理できるわけではありません。CPUが直接処理できるのはメモリ内のデータだけです。
ハードディスクに保存したデータから、「今必要なデータだけ」メモリに読み出して、CPUが計算処理を行います。

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2-2. サーバー用途によって異なるボトルネック

さて、サーバー性能の基本要素は「CPU」「メモリ」「ハードディスク」の3つといいました。 それでは、サーバー性能は、サーバー機器の「CPUが速いほどよい」「メモリが多いほどよい」「ハードディスク容量が多いほどよい」のでしょうか。
実は、そうではありません。CPU、メモリ、ハードディスクは、サーバー性能の目安として重要です。しかし、サーバー性能は、全く同じスペックでも、サーバー用途によって大きく異なります。

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例えば、企業ホームページのトップページなど、ほぼ同じ内容データを表示させるためのWebサーバーを考えてみましょう。
1回の処理データ量は少ないですが、閲覧量=計算量は膨大です。この場合、サーバー性能の大部分はCPU性能で決まります。同じデータを素早く返すためのCPU計算処理能力が重要です。一方、メモリ量も少なくてよく、トップページの内容変更がない限りハードディスクもほとんど使用されません。

これが、Webサーバーのバックグラウンドで商品データを処理するデータベースサーバー(DBサーバー)となると考え方が異なります。

まず、CPU性能は重要です。特に、DBサーバーは、Webサーバーのように複数台に負荷分散させることが困難で、1台のサーバーに高いCPU計算処理能力が必要です。
そして、DBサーバーでは、データベースから一度にたくさんのデータを読み出して計算処理することが多く、Webサーバーなどに比べ多くのメモリ容量を必要とします。
一般にハードディスクからデータを取り出すには、メモリ上のデータ読込に比べ圧倒的に時間がかかります。
もし、メモリ容量が十分でない場合は、足りないデータを都度ハードディスクから読み込むため、処理時間が大幅に遅くなることがあります。そのため、DBサーバーでは、多量のデータ格納に十分な大容量メモリを用意します。

次に、ハードディスク容量が重要な用途はなんでしょうか。典型的なのは、企業内のファイルサーバーです。
社員数の多い大企業では、非常に大きなディスク容量が必要になります。一方、ファイルサーバーでは、処理自体はシンプルなため、CPU性能やメモリ容量がボトルネックとなることは比較的少ないです。

3. SSDとは

3-1. SSDの特徴

ここ数年、パソコンスペック選択のオプションとしてSSD (Solid State Drive/ソリッドステートドライブ)が急速に普及してきました。
HDD(Hard Disk Drive/ハードディスクドライブ)は、その名の通り部品の中に何枚ものディスクが入っており、物理的に回転しています。一方、SSDは、フラッシュメモリと呼ばれる半導体が入っており、電子的にデータを保存。HDDと異なり物理的動作がありません。

SSDの特徴は、HDDに比べて、とにかく速いことです。私はSSD搭載パソコンを使っていますが、Windowsの起動時間が以前に比べて1/10以下になりました。スリープ状態からの起動時間も、わずか2,3秒です。このようにハードディスクから、データを読み取る必要がある処理では、SSDとHDDの読み取り速度の差で、驚くほどWindowsの動作スピードが速くなります。

3-2. 使い易くなったSSD

SSDに使われる、フラッシュメモリ自体は、10年20年前から存在しています。初期は、「パソコン本体よりSSD部品の方が高額」という状態でしたが、ここ数年で価格的にSSDが現実的な選択肢になってきました。また、サーバー用SSDも使い易い価格になっています。

4. 業務サーバーは、Windows・SSDの相性が良い

4-1. Windows業務サーバーはSSD導入で大幅性能向上も

2−2で、サーバー性能のボトルネックは、サーバー用途によって異なるということを説明しました。ここで、相性がよく、大きな性能向上の可能性があるのが、Windows業務用サーバーへのSSD利用です。
Windows業務サーバーとは、具体的には、「会計システム」「販売管理システム」などWindowsサーバー用のパッケージアプリケーションがインストールされているサーバーをイメージするとよいでしょう。

4-2. SSD導入で、Windows業務サーバーが高速になる理由

Windows業務サーバーでは、SSD導入で大幅な性能向上の可能性があると述べました。それは、なぜでしょうか。
例えば、会計システムの経理情報月次処理をイメージしてみましょう。もちろん企業規模・業界により異なりますが、一般には大量のデータを次々読み出してくる必要があるでしょう。1回メモリにデータを読み出して終わりではなく、何千、何万行という経理データをハードディスクから、なんども読み込む必要がありそうです。このようにSSDから何度も読込が発生するような処理では、データ読込時間の違いが全体の処理スピードに大きく影響し、10倍、またはそれ以上業務処理速度があがることがあります。

なお、本来、SSDによる性能向上とOSの種類は無関係です。なぜ「Windows」なのか、疑問に思う方もいるでしょう。
「Windows業務サーバー」は、中規模システムでよく利用され、「サーバー1台に1つの業務アプリケーション」という設計が多いです。このようなシンプルなシステム構成では、SSDのデータ読み込み速度向上が、ダイレクトに業務処理時間短縮に効いてくる場合が多いのです。

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まとめ

Windows業務サーバーにSSDを導入することで、大幅な性能アップが図れる可能性があることを記載しました。

もちろん、一概に全てのWindows業務サーバーがSSD導入で性能向上するわけではありません。しかし、導入するサーバースペックの選択枝を変えるだけで、大幅な業務効率化の可能性があることは認識しておくべきです。
企業の業務効率化・生産性向上とは、本来失敗を繰り返し、地味な改善を積み重ねやっとつかみとれるものです。しかし、大きな工夫や、労力投入なく、しかも今までと同じ使い勝手で、業務効率化が可能であれば、これほど、すばらしいことはないでしょう。

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